最終更新日:2016年01月22日

日本表面科学会
摩擦の科学研究部会
Division of "Science of Friction"

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設立趣旨

摩擦は、太古の昔から文明の形成・発展と結びつく重要な問題の1つです。摩擦は、地震から原子スケールまでさまざまなスケールの多様な舞台で起こる階層性をもつ現象であると同時に、スケールを越えた共通性、普遍性をもっています。近年の表面科学技術の発展によって、摩擦力・凝着力の発現機構が原子・分子レベルから説明できるようになってきました。また、省エネルギーの根幹には、常に摩擦によるエネルギー散逸が存在し、産業、ひいては環境問題に果たす摩擦の科学研究の役割も極めて大きいと考えられます。 この部会では、摩擦研究を通して関連する研究者・技術者の交流を深めることを目的としています。

研究部会組織

部会長 三浦 浩治 (愛知教育大学)
     
副部会長 佐々木 成朗 (電気通信大学)
     
幹事 鈴木 勝 (電気通信大学)
前田 京剛 (東京大学)
松川 宏 (青山学院大学)
三宅 晃司 (産業技術総合研究所)
新田 高洋 (岐阜大学)
山田 真爾 (花王株式会社)
     
会員 伊藤 伸太郎(名古屋大学)
 (五十音順) 大槻 道夫(青山学院大学)
    大花 継頼(産業技術総合研究所)
    梶田 晴司(豊田中央研究所)
    川勝 英樹(東京大学生産技術研究所)
    高岡 毅(東北大学)
    中野 健(横浜国立大) 
    中野 美紀(産業技術総合研究所)
    栃木 弘(コスモルブリカンツ株式会社)
    二木 かおり(千葉大学)
    乃木 哲郎(株式会社ユタカ技研)
    波多野 恭弘(東京大学)
    日比 裕子(産業技術総合研究所)
    藤田 博之 (東京大学生産技術研究所)
    若松 智之(アドヴィックス株式会社)
    鷲津 仁志(兵庫県立大学大学院) 


活動報告

第86回表面科学研究会において、研究部会セッション「ナノトライボロジー:現在と未来」を共催しました。
日時:2016年1月22日 場所:東京大学理学部 化学館5階講堂

講演タイトル 講演者・所属
マイクロ・ナノトライボロジーの研究動向 三宅晃司(産業技術総合研究所)
超潤滑・剥離・接着の科学 三浦浩治(愛知教育大学)
固体表面間における液体超薄膜の構造と摩擦・潤滑特性 山田真爾(花王株式会社)
固液界面におけるイオン環境の構造とダイナミクス 鷲津仁志(兵庫県立大学大学院)
ナノ厚さ液体膜のトライボロジー計測 福澤健二(名古屋大学)
ナノスケール滑りのダイナミクス 鈴木勝(電気通信大学)
原子スケール摩擦を用いた原子種の同定 川勝英樹(東大生研)
表面・界面摩擦をナノスケールで見て制御する 理論と実験の協働から 佐々木成朗(電気通信大学)



電気通信大学にて「摩擦の科学」研究部会役員会および研究会を開催しました。
日時:2015年6月26日15:00〜17:30 場所:電気通信大学 東1号館3階306号室

講演タイトル 講演者・所属
カーボンナノチューブのフォノン物性シミュレーション 山本貴博(東京理科大)



 第34回表面科学会学術講演会において、研究部会セッション「エネルギー散逸と摩擦の制御」を主催しました。
日時:2014年11月7日(木)13:00〜14:45 会場:くにびきメッセ(島根県産業交流会館)
講演タイトル 講演者・所属
《依頼講演》単一ナノ接合の生成とせん断破壊のその場観測およびエネルギー散逸計測 藤田 博之
東大生研
《依頼講演》ナノ厚さ液体潤滑膜の摩擦特性 ◯福沢健二1),伊藤伸太郎1),張賀東2)
1)名大院工,2)名大情報科学
《依頼講演》化学コントラストを有する原子間力顕微鏡の実現に向けて―カラーAFM― ◯川勝 英樹1),小林 大1),P.Allain1), D.Damiron1), 宮崎 雄太1), 佐々木成朗2)
1)東大生研,2)電通大
《依頼講演》原子間力顕微鏡を用いた原子操作とエネルギー散逸 杉本宣昭
阪大
《依頼講演》動的地震破壊過程におけるエネルギー消費量と空隙率の関係 鈴木 岳人
青山学院大
《依頼講演》トライボフォノン分光法による散逸エネルギーのフォノン分散曲線 石川 誠
愛教大



電気通信大学 ナノトライボロジー研究ステーション(NaTRS)第1回ワークショップを共催しました。
日時:2014年9月29〜30日 場所:電気通信大学 東4号館2階241教室 (プログラム等の詳細




シンポジウム「MEMSと実時間TEM観察によるナノメカニカル特性評価と応用展開」を共催しました。
日時:2014年1月21〜22日 場所:東京大学生産技術研究所コンベンションホール

プログラム 講演者・所属
高機能光マイクロシステム・センサを実現する低温接合技術 日暮 栄治(東大先端研)
化学コントラストを有する原子間力顕微鏡の実現にむけて 川勝 英樹(東大生研)
破断接合における金属単原子接点の形成 酒井 明(京大院工)
破壊および変形過程のTEMその場観察 幾原 雄一(東大院工)
リチウムイオンナノ電池の収差補正電子顕微鏡”その場”観察 高柳 邦夫(東工大院理工)
New Views of Adhesion and Wear from In-Situ TEM Studies of Nanocontacts R.Carpick (Univ.Pennsylvania)
Pt単原子接点/単原子ワイヤーの機械特性 塩田 忠(東工大院理工)
摩擦の科学 −ミクロからマクロへ− 松川 宏(青学大理工)



 第33回表面科学会学術講演会において、研究部会セッション「摩擦制御への挑戦」「表面」を主催しました。
日時:2013年11月28日(木)13:00〜14:45 会場:つくば国際会議場
講演タイトル 講演者・所属
《依頼講演》宇宙機器用潤滑油の潤滑特性に関する表面化学的見地からの検討 益子 正文
東工大院
《依頼講演》表面テクスチャリングによる摩擦制御 佐々木 信也
東京理科大
カシミール斥力で液中に浮揚している金粒子の浮揚距離と拡散係数 乾 徳夫・後藤 宏介
兵庫県立大
《依頼講演》ソフトマター界面におけるイオンの流動 鷲津 仁志
豊田中研、京大触媒・電池元素ユニット
《依頼講演》静摩擦を用いずに生じる擬似的なスティックスリップ 中野 健
横浜国大
親水性および疎水性表面におけるイオン液体の分子構造が摩擦特性に及ぼす影響 ○渡辺 誠也1))・中野 美紀2)・三宅 晃司2)・坪井 涼1)・佐々木 信也1)
東京理科大1)・産総研2)
《依頼講演》摩擦の制御に向けた評価技術 ○三宅 晃司1)・中野 美紀1)・渡辺 誠也2))・佐々木 信也2)
産総研1)・東京理科大2)
《依頼講演》金属ナノ接点の力学特性 塩田忠
東工大



成蹊大学にて「摩擦の科学」研究部会役員会および研究会を開催しました。
日時:2013年5月25日13:00〜17:00 場所:成蹊大学14号館4階403号室

プログラム 講演者・所属
13:00〜14:00 役員会
14:30〜15:30 (講演) 「再生医療へ向けた組織形成のためのマイクロ流体技術」 松永行子(東大生産研,JSTさきがけ)
15:30〜16:30 (講演)「金属原子サイズ接点の力学特性」 塩田忠(東工大理工学研究所)



表面科学会会誌上で「さまざまな系における接着・剥離の最前線」として特集されました。
掲載誌:表面科学 34巻 2013年2月号
タイトル 著者
《巻頭言》さまざまな系における接着・剥離の最前線 佐々木成朗
《研究紹介》摩擦法則におけるミクロ・マクロ対応 波多野 恭弘
《研究紹介》粘着・摩擦における接触・剥離過程のメソスケールダイナミクス 山口 哲生
《研究紹介》ナノ滑りの動摩擦力 鈴木 勝, 井上大輔
《研究紹介》MEMS対向針を用いたナノスケール接触・分離試験のTEMその場観察 石田 忠, 佐藤隆昭, 藤田博之
《研究紹介》グラフェンの接着・剥離         三浦 浩治,石川誠,市川真也,佐々木成朗



研究会「摩擦、レオロジー、地震の新展開−異なる階層と舞台をつなぐ−」を主催しました。
日時:2012年11月6日(火)〜 8日 (木)  会場:京都大学基礎物理学研究所パナソニックホール
京都大学基礎研究所による紹介ページ



 第32回表面科学会学術講演会において、研究部会セッション「さまざまな系における接着・剥離の最前線」を主催しました。
日時:2012年11月20日(火)13:30〜17:00 会場:東北大学さくらホール(片平キャンパス)
講演タイトル 講演者・所属
《依頼講演》摩擦法則におけるミクロ・マクロ対応 波多野 恭弘
東京大学 地震研究所
《依頼講演》表面成形したエラストマーの滑り運動中の摩擦界面その場観察:その場観察から得られた巨視的滑り運動についての知見 新田 高洋
岐阜大学 工学部
《依頼講演》やわらかい粘弾性体の粘着・剥離ダイナミクス 山口 哲生
九州大学大学院 工学研究院
《依頼講演》ナノ滑りのエネルギー散逸 鈴木 勝
電気通信大学 量子・物質工学科
《依頼講演》MEMS対向針を用いたナノスケール接触・分離試験のTEMその場観察 石田 忠・藤田博之
東京工業大学・東京大学生産技術研究所
《依頼講演》ナノ構造体の剥離・凝着のトライボロジー         佐々木 成朗・三浦 浩治
成蹊大学 理工学部・愛知教育大学



 第31回表面科学会学術講演会において、研究部会セッション「低炭素社会の実現に向けた超低摩擦研究」を主催しました。
日時:2011年12月15日(木)13:00〜16:00 会場:タワーホール船堀(東京都江戸川区)
講演タイトル 講演者・所属
《会誌賞》マクロ系の摩擦 -これまでとこれから-(30分) ○松川 宏1)
1)青学大理工
《招待講演》カシミール効果を用いた量子浮揚(40分) ○乾 徳夫1), 三浦 浩治2), 石川 誠2)
1)
兵庫県大工,2)愛教大物理
《招待講演》液体超薄膜を介した平滑表面間の固着と静摩擦の微視的機構(30分) ○山田 真爾1)
1)花王
《招待講演》MEMSを用いたナノ摩擦試験のリアルタイム界面観察と特性評価(30分) ○石田 忠1)
1)東大生研
《招待講演》カーボンネットワーク界面の超潤滑・剥離のメカニズム(30分) ○佐々木 成朗1), 板村 賢明1), 三浦 浩治2)
1)成蹊大理工,2)愛教大物理
《招待講演》弾性体の滑り摩擦  -ミクロな滑りとマクロな摩擦-(30分)          ○大槻 道夫1), 松川 宏1)
1)青学大理工


 International Tribology Conference Hiroshima 2011において、
シンポジウム"Science of Friction: Towards Realization of Society with Carbon Minimum"を主催しました。
日時:2011年11月1日(木)8:45〜17:45 会場:広島国際会議場(広島県広島市)
講演タイトル・講演者・所属
Keynote Lecture: Stiction and Static Friction of Liquid Lubricants Confined between Molecularly Smooth Surfaces
S. Yamada (Kao Corporation, Japan)
Impact-Sliding Wear of Sintered Steel: Effect of Lubrication
M. Messaadi, G. Bouvard. and P. Kapsa (Ecole Centrale de Lyon, France)
Adhesive Properties of Suction Cup on Plate in Air and Water
M. Matsuda (Maesawa-Kyuso Co., Japan), R. Zhao, A. Hashimoto and K. Kato (Nihon University, Japan)
In-Situ Observation of Shear Deformation of Gold Single Real Contact Point at the Nanoscale
T. Ishida, T. Sato and H. Fujita (University of Tokyo, Japan)
Oxidation Effect of Palm Oil on Wear between Steel-Steel Interface H. Ito, K. Ikeda and S. Hattori (University of Agriculture and Technology, Japan)
Nanotribological Studies on Superlubric and Adhesive Carbon-Composite Interfaces and Si Interfaces
N. Sasaki, N. Itamura (Seikei University, Japan) and K. Miura (Aichi University of Education, Japan)
Keynote Lecture: Quantum Levitation by Using Repulsive Casimir Force
N. Inui (University of Hyogo, Japan), K. Miura and M. Ishikawa (Aichi University of Education, Japan)
Propagation of Rupture Fronts at the Interface of Sheared-Elastomer
M. Otsuki and H. Matsukawa (Aoyama Gakuin University, Japan)
Sliding Friction of 4He Films Absorbed on Graphite
M. Suzuki (University of Electro-Communications, Japan)
Friction and Stick-Slip Motion of Granular Materials; Experiment and Simulation
K. Arakane, K. Nishio, H. Arashi, S. Arai, M. Otsuki and H. Matsukawa (Aoyama Gakuin University, Japan)
Nanomechanics of Graphene Peeling
M. Ichikawa, M. Ishikawa (Aichi University of Education, Japan), N. Sasaki (Seikei University, Japan) and K. Miura (Aichi University of Education, Japan)
Renormalization Group Approach to Casimir Effect and the Attractive and Repulsive Forces in Substance
S. Ichinose (University of Shizuoka, Japan)




お問合せ先

 〒448-8542 愛知県刈谷市井ヶ谷町広沢1
  愛知教育大学 物理領域 三浦研究室
  三浦 浩治 friction@m.auecc.aichi-edu.ac.jp

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